第6回 日本緩和医療薬学会年会③

④招待講演『心にあふれる人との関わり』 演者 沼野尚美 先生

現場でスタッフ同士または、患者さんとの信頼関係を作っていく時の人との関わり方において、基本的な心得について、講演して頂きました。

・信頼関係を作るために大切なこと。

良い仕事をしたいと思ったら、選ばれる人になりなさい。

余裕をもって仕事をし、いち早く相手のニーズをキャッチし、少し早めに行動できれば、相手からすると、いつも大切に見守られ、大切に扱われていると思える。

解決できない問題を話されるときは、解決するのが目的ではなく、聞いてもらって楽になりたいと思っていることが多く、話を聞く側の態度によって、その満足度が変わってくる。

訪問の時には、薬だけではなく、『あなたは大切な人なんだ』というメッセージを一緒に届けて。

 

・人間関係の怒り

怒りがない人はいない。その怒りとどう向き合うか考えてほしい。

『プロ』『ベテラン』には、知識・技能だけでなれるが、それに「人格」を加えた『本物』になってください。

「人格」は、これまでにできなかったこと・苦労が多い人ほど手に入りやすい。

自分の心と向き合い、どういう人間でありたいか、どういう薬剤師でありたいかを常に考えておくことが大切です。

 

・人との関わりの心得

何もできない、声もかけられない時には、そばにいるだけでよい。

あなたは一人じゃないよと感じられることが大切。

「死にたい」という人に対して、説得してもダメ。「どうして死にたいのか」聞いてあげて、心の奥底に「生きたい」という気持ちがあることを気付かせてあげるのが大切。

職場で苦労が多い、環境が悪いという人が多いが、共に働ける仲間がいれば続けられる。

そういう仲間になって欲しい。

 

 

⑤ライブケアカンファレンス

  緩和ケアカンファレンス・ブレイクスルー

Interprofessional work(IPW)  専門職種間の共同実践

急性期には、医師を中心としたトップダウンのヒエラルキー型のチームが有効。

緩和ケアチームでは、上下関係のないラウンドテーブル型のチームが理想的。

疾患に焦点をあてるのではなく、問題に焦点をあてたアプローチをする。

 

チームが有効に機能するためには、

目標を共有すること

各自が専門的能力を発揮すること

教育課程よりも技能を重視すること

憶測を意識的に点検すること

 

チームのメンバーとして重要なもの

コミットメント(その人が果たすべき責務)

リーダーシップ(常にリーダーである訳ではなく、いつでもリーダーに代われるくらい積極的にカンファレンスに参加していかないといけない)

トラスト(信頼。自分の仕事だけではなく、それ以外にも守備範囲を広げ、それをしても、されても問題なく任せられる位の信頼関係)

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