2013年3月 のアーカイブ

第10回緩和医療に関する集中セミナーin香川

平成25年3月20日香川で開催された第10回緩和医療に関する集中セミナーin香川に参加してきました。

現在日常業務においてターミナルの患者様に対応するケースが増えてきていることもあり、「緩和」に関しての知識向上に繋げる目的で参加しました。
病院の様々な分野で「緩和医療」に携わっている5名の講演でした。

ポイントとしては、

・性腺機能障害についても説明(医療者が患者様の年齢で勝手に判断してはいけない)
・がん治療に限らずメリット・デメリットのバランスを考慮
・コミュニケーションこそ力
  患者様・患者ご家族様の苦痛を知り、医療者を知ることが重要(医師の独断では不可)
・科学的根拠と実践に基づく信頼できる情報提供を行うことで、その人らしい生活や治療選択が可能
・選択肢は想起しなければ存在し得ない

と感じました。

私自身は「選択肢は想起しなければ存在し得ない」と言う言葉が心に響きました。
想起できるだけの知識がなければ選択肢を広げることもできず、救えたかもしれない命を失うことになりかねないと思ったからです。
患者様が「あなたが居てくれて良かった」と思える様な緩和医療が行えるよう日々自己研鑽しなければいけないと痛感したセミナーでした。

鯛も終盤戦

日本臨床腫瘍薬学会 学術大会2013 参加報告

平成25年3月16〜17日東京で開催されました日本臨床腫瘍薬学会 学術大会2013に参加しました。

例年通り病院薬剤師の参加者が多い中、いろいろな講演・口頭発表・ポスター発表を聴講しました。
まず、厚生労働省の医政局長通知(医政発第0430第1号)後の薬剤師業務の変遷(特に病院での薬剤師病棟常駐)に大変驚きました。薬剤師の専門性を発揮していけば、スキルミックスが進み、既存の医療リソースでより良い医療が提供できると思います。しかし、この工程には医師に認められる薬の知識・エビデンス、そしてチームの一員として輪の中に入っていく積極性・協調性が必要で一長一短ではできない大変な事だとも感じました。
また、病院薬剤師と保険薬局との連携(薬薬連携)についての話が様々な講演で取り上げられていました。①2012年の国民医療費使用薬剤金額第1位が抗腫瘍薬②新しい経口抗がん薬が次々発売③がん化学療法が外来に移行しつつある今、薬薬連携の必要性を薬剤師は感じており「どうやって薬薬連携を進めていくか」「どういうふうに進めている」という各地域の取り組みを知り大変勉強になりました。

今回は臨床腫瘍薬学会でしたが、特に腫瘍に限らず問題点は同じで⑴薬剤師の自己研鑽⑵各々の立場でのチーム医療に参加する積極性⑶薬薬連携に対する取り組みだと思います。

最後に、ある大学病院の乳腺科の医師が講演の中での私見として「薬剤師が変わるとがん治療新時代が訪れる」「CDTM(共同薬物治療管理)はぜひ進めるべき(だが責任の所在を明確にしないと進みにくいが…)」と大変私にとって励みとなるコメントをされていました。明日からまだまだ努力あるのみと痛感できた学会でした。

今後の医療と在宅医療における薬剤師に求められる役割 平成25年3月全体研修

3月の全体研修は「今後の医療と在宅医療における薬剤師に求められる役割」というテーマで大日本住友製薬を講師に招き講演して頂きました。


ますます少子高齢化が進み都市集中型の人口分布になるであろう日本。
国は「どこに住んでいてもその人にとって適切な医療・介護サービスが受けられる社会」を作ろうとしています。
そのため医療や介護の仕組みを改善し、その大きな流れの一貫として在宅医療を推進しています。
その中で保険薬局に求められる役割は大きく、地域におけるセルフメディケーションの拠点であることが求められます。
また後発医薬品の使用を促進し医療費の抑制に貢献することも期待されています。
サンヨー薬局では今後も積極的な在宅活動を行います。

「平穏死」10の条件~自分の最期は、自分で決める!~

日時:2013年3月2日 14:30~16:30
会場:岡山ロイヤルホテル
講師:長尾和宏先生(長尾クリニック院長)
テーマ:「平穏死」10の条件~自分の最期は、自分で決める!~

3月2日(土)岡山ロイヤルホテルにて長尾クリニック院長・長尾和宏先生による「平穏死」10の条件~自分の最期は、自分で決める!~の講演に参加してきました。

平穏死≒尊厳死≒自然死であるという説明から講演が始まりました。他人に左右されるのではなく、自分の意志で自分の最期をどう過ごすのかを選択するという考え方のことでした。

近年は医療の発達により、

・脳梗塞などで倒れた場合、病院に搬送され延命措置が図られる
・栄養状態が悪い場合には胃瘻などで栄養管理される

など本人が望んでいない最期への道が築かれてしまうことが当たり前に行われているのが現状です。

そこで長尾先生の行っていることは、本人の希望する最期(=平穏死)への手助けでした。

講演の中で印象に残ったことは、医療従事者が行っていることが自己満足になっている可能性があるということでした。

例えば、癌患者様に対し高カロリー輸液を行いますが、癌細胞はブドウ糖を栄養源として増殖します。患者様の栄養状態改善の為に行っている行為が、実は癌細胞の増殖を助長している可能性があるということです。
全てがそうであるとは言えないが、満足度が患者様<医療従事者にならないよう心掛けることが必要であると考えさせられた講演会でした。

日本在宅薬学会バイタルサイン インストラクター講習会 研修報告

平成25年2月23日一般社団法人日本在宅薬学会主催のバイタルサインインストラクター講習会に参加しました。

聴講内容
・ライフサイクル予測①導入期②成長期③成熟期→淘汰が起こる

薬局のライフサイクル
①相談薬局:医療雑貨屋、多機能型
②調剤薬局(医師の処方箋に基づいた調剤主体):調剤薬局、単機能
③介護施設や在宅ケアなど、調剤や配達にとどまらない地域医療と一体化した新しい世代の薬局:在宅療養支援、多機能型

・薬剤師の役割はいずれも「機械化」されつつある
たとえば

・2025年在宅死率 40%の予定

・在宅療養支援≠薬の管理、配達、往診同行≠付き添い、見学 ⇒ 薬剤師のアウトカムが必要

・バイサルサイン聴取はあくまで手段

バイタルサインの目的は
1.患者の状態を把握すること
2.その状態を正確に共有すること
3.医療行為の成果を評価すること

目の前の患者さんは写真ではなく、映画の一こま。連続性と新しさ

・薬剤師は「医療の担い手」

・薬局は「医療提供施設」
・薬剤師のテーマは「医療安全の確保」と「医薬品の適性使用」

・薬剤師3.0(次世代の薬剤師)には「謎解き」能力が必要(謎解きは処方の前に!)
薬理・製剤、薬物動態=薬学的管理

薬剤師の立ち位置を変えていく


狭間先生の熱演を聞き、バイタルサイン講習受講者のインストラクターとして実技指導しました。
懇親会ではいろいろな先生方と話ができ、とても刺激になりました。
薬局・薬剤師が地域医療リソースへ変貌できるよう努力していきたいと思います。

講演報告 「アレルギーの基礎知識とエピペンの使い方」

平成25年3月7日 ハートオブおかやま会館にて
主催:岡山県学校保健会
講演:井手 良太

平成25年3月7日に平成24年度岡山県学校保健会加賀支部研修会で「アレルギーの基礎知識とエピペンの使い方」という演題で講演しました。

1)アレルギーの基礎知識
2)アナフィラキシー(ショック)の定義
3)エピペンの使い方(疫学等を含む)

という3点についてでした。
学校の先生方には新鮮な話だったようで質疑応答は学校教員の先生方の他、学校医・学校薬剤師の先生方も積極的に入っていただき大変盛り上がりました。
大変意義のある薬ですが、正しい知識がなければ危険な薬であることを再認識できました。

また今回のように普段接する機会が少ない地域の方と話をしていくことを継続し、地域包括ケアシステムの構築に貢献していきたいと思います。