日本在宅薬学会主催 在宅療養支援認定薬剤師セミナー 参加報告

日本在宅薬学会主催 「秘伝公開!カンタン頸部聴診 薬剤師が行う嚥下のフィジカルアセスメント」へ
木下、的場で参加いたしました。
講師は、大阪大学歯学部附属病院 顎口腔昨日治療部 医長  野原幹司先生でした。

【聴講内容】
・誤嚥、誤嚥性肺炎について
 →『現場の嚥下所見』+『肺炎』=『誤嚥性肺炎』
・日本人の死因と肺炎についての疫学
・誤嚥性肺炎の原因について
 →『抵抗(喀出力、体力、免疫力)』と『侵襲(誤嚥の量、誤嚥の内容)』のバランスが
  崩れると誤嚥性肺炎となる
・不顕性誤嚥とは
 →むせない誤嚥:レビー小体型認知症、パーキンソン病(含:関連疾患、薬剤性パーキンソニズム)などの病態は注意
・誤嚥性肺炎リスクの高い疾患と対策
 →侵襲を減らすには、『口腔ケア』『GERDの予防』『嚥下リハ』が必要
  処方薬の副作用、GERDを惹起する薬剤に注意
  食事時の姿勢、食塊形成しやすい食事形態の選択も大切
  とろみ剤が効果的
・誤嚥性肺炎の内科的予防
 →ワクチンが重要:唾液内には肺炎球菌も存在するので、唾液の誤嚥による肺炎発症も珍しくない
・呼吸訓練
・ドレナージについて
 →むせている人の背中を叩くことは現在は禁止:誤嚥したものが余計に深部へ入るから
【嚥下、誤嚥のフィジカルアセスメント 実技講習】
・肩、腕、頸部の触診
・胸郭の動きから呼吸数を計測(通常は15~20回/分)
・喉頭の触診:各種軟骨の位置確認
・RSST(反復唾液嚥下テスト)実施
・頸部聴診
 →食後に実施する
  新生児用聴診器を用いるとわかりやすい
  嚥下音ではなく呼吸音を聴くことが重要
  『鼻息(鼻呼吸かどうか)』『呼吸の深さ(深いと肺炎になりにくい)』『嚥下―呼吸のタイミング』の聴取
 
2月に受講したバイタルサイン講習会では、胸部聴診での呼吸音聴取がうまくできませんでしたが、
今回は、呼吸音も聴取でき、誤嚥後の異常音もクリアーに聴取できました。
狭間先生も、今回の講師の野原先生もそうですが、
「薬剤師にはまだまだできることがあるじゃないか」と叱咤激励してくださる医師がいらっしゃるという事は、
施設業務・在宅業務を担当している私たちにとって非常に励みになります。
薬剤師がバイタルサインをとるということについては発展途上段階ではありますが、
多職種と連携し、在宅医療において『チーム医療』を行うには、
必要不可欠な知識・主義であると改めて認識いたしました。
内科医だけではなく、歯科医との連携による居宅療養管理指導についても今後は見据えていくべきだと考えています。

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