薬学部卒業者の進路と、それに伴う人気の薬剤師求人についてまとめてみました。
大学院進学 | 31.3 % |
調剤薬局・ドラッグストア等 | 28.1 % |
病院・診療所 | 15.0 % |
企業(開発・学術・営業・試験など) | 7.0 % |
医薬品販売業 | 5.7 % |
未定 |
5.0 % |
就職せず | 1.0 % |
行政 | 1.1 % |
その他 | 5.7 % |
※薬学教育協議会調査より
大学院進学 31.3 %
特徴
- 将来薬剤師としてやりたい仕事内容を見込んだ進路選び
- 学術系の創薬や開発職を見込んだ進路に有効
製薬会社や一般企業、または病院勤務といった薬剤師資格を活かす職種の中でも専門知識が特に必要となるポジションが薬剤師の就職には多くあります。大学院の時期からベクトルを就職活動に向け準備する必要がありあます。
どの求人であろうと大学院進学での特別な薬学知識が必要条件となるとは限りませんが、就職に有利に進める可能性を高める事が重要です。そのためにも、将来を見越して院に進む薬学系大学の卒業者が多い様です。
調剤薬局・ドラッグストア 28.1 %
特徴
- 交代シフト形態が多いドラッグストア
- 就職活動セミナーが多いのは2月から6月の時期
- 大手企業は教育体制もしっかりしている反面ブラック企業にも注意
- ドラッグストア勤務でも調剤業務に就きたい場合は事前に確認をした方がいい
- 薬剤師業界の中では最も人材不足気味
新卒薬剤師の中で最も多いのが薬局やドラッグストアに入職する新卒薬剤師です。薬剤師業界では最も求人需要がある職場でもあるため、慢性的な人材不足になりがちな企業も多く、長時間労働や休みがとれないといったブラック企業であるかないかという調査も事前にしておく必要があります。
企業の説明会やセミナーといった情報を得る事ができる期間は2月から6月の時期が盛んですが、先ほどの人材不足の理由もあり募集は一年を通して行われています。
病院 15.0 %
特徴
- 他の職場と比べ人気がかなりある求人
- 需要は多いとは言えない
- 夜勤や当直がある職場と無い職場をチェック
- 病院研修生や研究生といった道から就職するのもあり
医薬分業が進んだというのもあり以前よりはかなり需要が減ってしまっている病院勤務です。その反面新卒薬剤師にもかなり人気がある薬剤師求人です。看護師や医師が求人を探す時と同様に薬剤師でも夜勤や当直があるかないかという点は生活スタイルやリズムにかなりの影響を与えます。その辺の勤務形態も求人を選ぶ時のポイントとして重要になりそうです。
また倍率が高いが故に病院薬剤師になるために、病院研修生や研究生を布石とする手段もあります。しかし注意すべきはその道が必ずしも確実な道とは言えない現実もある様なので1つの選択肢と思う位が良いでしょう。
製薬会社 7.0 %
特徴
- 専攻科目とポジションがマッチングを狙う
- 外資系企業も増加傾向
- 学術系ポジションの倍率は比較的高め
- 大学院卒が就職に有利
薬剤師免許取得条件の一部に就学期間が6年制になった事もあり、大学院卒の影響力は内定にさほど影響しませんが、逆に大学院卒でないと就職が難しい企業が製薬会社に多い傾向にあります。
学術系のポジションは病院勤務と同様に人気がありますが、採用枠も同じく多いとは言えないため自分の専攻科目を前面に活かした就職活動が必要となります。薬局やドラッグストアよりも多種多様なポジションが多くあるため何をしたいかをある程度はっきりさせてからトライする事がカギとなりそうです。
また外資系企業も増加傾向にあるので、英語のスキルを活かしての就職活動も可能です。
一般企業 5.7 %
特徴
- 各社の募集時期がそれぞれ異なる
- 一般常識テストを課す企業も多い
- 幅広い選択肢
- 資格と知識もさることながら人間関係能力も大切
通年を通して募集期間が長いドラッグストアや薬局と比較すると、一般企業各社はそれぞれの期間を独自に設定しているところも少なくありません。まずは希望の会社を調べる事も大切ですが、採用期間のリサーチも必要となります。また一般常識テストを行う会社も多いため薬学の知識と自己アピールの整理と同時にそちらの対策も必要になりそうです。
必要とされるポジションによっては他の企業やチームワーク、コミュニケーション能力等が特に重要として観られるケースも多くあります。それ故人間関係能力がスムーズに発揮できるように整えておく事も重要です。
行政機関 1.1 %
特徴
- 公務員試験を要する
- 試験に合わせたスケジュール管理が重要
行政関係の新卒薬剤師は1.1%と、とても少ない割合です。その理由は募集枠の少なさももちろんありますが、公務員試験を受ける必要がでてくるという事が1つ大きな障壁となります。公務員試験は思い立って直ぐに準備ができるというものではありませんので、そのテスト対策に標準を合わせた試験対策等が非常に重要になってきます。
また一般企業の募集時期が各々異なるのと同様に行政機関やその職種での実施時期は様々で、こちらも同様にスケジュールや時間軸での情報収集と調整は必須です。
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